平成14年度「一日体験入学」のご案内


中学生の皆さんへ


埼玉大学に体験入学してみませんか!

埼玉大学

「一日体験入学 "君も今日は大科学者"」の開催について

埼玉大学工学部では、未来の“大科学者”を夢見る中学生の皆さんに、日常では触れる機会のない高度な測定器を用いた実験、インターネットを利用した情報探索などを通して最先端研究・科学技術の面白さを体験していただくために、大学への「一日体験入学」を企画しました。多くの中学生の皆さんが参加されることを期待して、お待ちしております。
(なお、この事業については、埼玉県教育委員会と共催で実施します。)


  1. 日時
    平成14年6月8日(土) 10:00〜15:30

  2. 会場
    埼玉大学 工学部 (さいたま市下大久保255)

  3. 対象(参加者・募集人数)

  4. 参加費
    参加費は無料です。

  5. 体験入学の内容(テーマ名部分をクリックすると詳しい内容がご覧になれます。)

    【第1テーマ】 空気でものを浮かせる(募集人数:午前・午後各10名)
    自転車や自動車などの機械の、軸が回転する部分で使われている「ベアリング」では、中に入っているいくつもの小さな玉が軸を支えていて、軸が回っているとき玉はすべらずに転がるので摩擦が小さくなり、小さな力で軸を回すことができます。ではもっとなめらかに回すには空気の薄い膜(100分の1ミリくらい)で軸を浮かせれば、驚くくらい小さな力で軸を回すことができます。この「エアベアリング」について、本当にものが浮くのか? 本当になめらかに回るのか? 実験して確かめてみます。

    【第2テーマ】 鉄棒運動するおもちゃ(募集人数:午前・午後各10名)
    体操の鉄棒競技では、体操選手は体の伸び縮みや足の振りだけで、大車輪のような運動を行っています。そこで、実際に鉄棒運動する簡単な構造のおもちゃを作り、その動きをよく観察し、その回転のメカニズムを考えてみましょう。

    【第3テーマ】 ロボットを動かそう!(募集人数:午前・午後各10名)
    最近、テレビなどで動物や人間のような動きをするロボットを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。ここでは、ロボットがどのようなものでできていて、どのようにしたら動くのかについて学びます。また、実際にコンピュータを使って、昆虫のような形をしたロボットを動かしてみましょう。

    【第4テーマ】 音と電磁波との類似性について(募集人数:午前・午後各10名)
    音波(可聴周波数)と電磁波(マイクロ波)での「反射、干渉、回折、共鳴、定在波」などの波動現象の類似性について視覚から判る実験を体験しよう。

    【第5テーマ】 情報通信入門−インターネットと携帯電話−(募集人数:午前・午後各10名)
    インターネットと携帯電話、最近話題のインターネット電話について、基本原理を学び、ネットワーク上で会議をしたり、実際にホームページを作ってみよう。

    【第6テーマ】 電子の流れを操作しよう(募集人数:午前・午後各10名)
    観測用ブラウン管を用い、偏向電極に印加する電圧を変化させることにより、電子ビームが流れる方向を操作して、蛍光面上に文字や図形を描き、テレビの原理を体験しよう。

    【第7テーマ】 インターネット探検隊−情報発信基地を作ろう−(募集人数:午前・午後各30名)
    コンピュータを使ってインターネットでいろいろな情報を探してみよう。そして、自分のホームページを作って世界中に情報を発信しよう。

    【第8テーマ】 目でみる磁石の不思議(募集人数:午前・午後各10名)
    共沈法により非常に小さな磁性粒子をつくる。これを使って日頃私たちが利用している磁気情報を視覚的にみることを試みる。また、作った磁性粒子を磁気テープに加工し、録音に挑戦する。

    【第9テーマ】 真空で薄い膜をつくろう(募集人数:午前・午後各10名)
    大気圧より低い環境をつくって、何かの上に鏡をつくることで、真空という環境についての理解を深める。

    【第10テーマ】 鉱石ラジオをつくろう(募集人数:午前・午後各10名)
    鉱石を受信回路にもちいたラジオを実際につくって、ラジオ放送の受信に挑戦する。いろいろな鉱石を使うことによりこのラジオにおける鉱石の役割について考察する。

    【第11テーマ】 橋の設計・製作コンテスト(募集人数:1日20名)
    紙とストローと糸を使って橋の模型を作成します。模型の長さは約1m、制限時間内に最も軽い橋を作成したチームが優勝です。実際の橋の設計・製作は、もちろん紙や糸では行わず、鋼材、コンクリートなどが主に使われます。しかし、実際の橋梁でも建設費を押さえるために、不必要な材料を使わないような設計が計算機を用いて行われています。どんな構造にすると、軽くて丈夫な橋が作れるか、橋の設計者になって考えてみてください。ひょっとするとあなた達の中から将来の有名な橋梁設計者が生まれるかもしれません。また、新しい構造の橋が出来るかもしれません。

    【第12テーマ】 首都圏における地震被害の軽減対策を考えよう(募集人数:午前・午後各15名)
    埼玉県のある南関東や首都圏は人口が特に集中しており、国の重要機関や企業の中枢が集中しています。首都圏も将来確実に大地震に襲われます。本テーマでは地震から人命や都市を守るための対策を講義と振動台実験で学び、首都圏でも生じると予想される地盤の液状化現象を実験で調べます。

    【第13テーマ】(募集人数:1日36名)
    12名ずつ3班に分かれて、一日で以下の3テーマを体験します。
    • 身のまわりのものを作ってみよう−ナイロンの合成−
      皆さんが身につけている衣料品の多くには、材料として合成高分子が使われています。人類が初めて合成したナイロンとよばれる高分子は2種類の細長い分子がその両端でどんどん繋がることにより細かい繊維がからみ合ったものとして合成されます。界面重合法によってナイロンが出来ていく様子を観察し、ナイロン糸を巻き取る操作から合成高分子がどのように製造されているかを体験します。

    • 目で見る空気の汚れ
      空気中には目に見えないほどの細かい微粒子状物質(エアロゾル)が浮かんでいます。エアロゾルは細かく見るといろいろな化学合成から成り立っています。分析機器を使って見えない空気の汚れの正体に迫ってみましょう。

    • 身のまわりのものを観てみよう−電子顕微鏡観察−
      身のまわりのものをミクロな世界を見る目で覗いたら、いったいどのように見えるのだろうか?どのようにしたら可能だろうか?その答えは「電子顕微鏡を使用する」ことで解決できます。皆さん自身で電子線という特別な光を使う電子顕微鏡をあやつり、身のまわりのものを観察して、不思議な世界を体験しましょう。

  6. 参加申込方法
    一日体験入学申込要領に従って応募して下さい。
    申込期限は平成14年5月24日(金)消印有効です。

  7. 問合せ
    埼玉大学工学部一日体験入学係(担当:篠原) (048)858-3427 (直通)
    (さいたま市近郊の中学校にはパンフレットを配布しています。そちらの方はパンフレットの方をご参照ください。)

  8. その他
    参加者は、昼食を持参して下さい。


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